負荷点(ストレスポイント)とは?爪が割れないために知っておきたい爪の構造上の重要ケア部位
インターネットでは、美容に関するネイルケアの情報は良く目にしますが、爪の機能に着目して爪の基礎知識や専門的な視点を教えてくれるところは、なかなかありません。
tsumeplusでは、スポーツと健康の爪ケア専門サロンとして、爪の機能と役割を中心に爪の構造や特徴を解説していきます。
今回は、「負荷点(ふかてん)」の特徴を知って、日常のネイルケアに役立てましょう。
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負荷点(ふかてん)= ストレスポイントとは?
負荷点は、爪床(爪のピンクの部分)と爪先(爪の先端の白い部分)の境目が、爪の両端に接している部位です。つまり、黄線が爪の両端に接する部分の名称です。
英語では「stress point:ストレスポイント」と言います。
負荷点(ストレスポイント)の特徴と解説
負荷点の一番重要な特徴は、爪の中でも特に外部からの衝撃や圧迫、殴打などの外力の負荷を受けやすく、負荷点を起点に爪の亀裂や割れが一番起きやすいことです。
そのため、ストレスポイントとも呼ばれています。
外力からの負荷がかかりやすいため、気をつけなければいけないのは亀裂や割れだけではありません。
他にも、ささくれが起きやすかったり、二枚爪になったり、誤った爪切りを続けてしまうと深爪になったりと、いろんなトラブルが起こりやすい部位でもあります。
一旦そのようなトラブルが起きてしまうと悪化しやすいので、何かのトラブルが見つかった際はすぐに対処することが重要です。
負荷点(ストレスポイント)のネイルケア
負荷点は、爪の構造上、必ずあるものなので、普段からのアスリートネイルケアを行い、さまざまな衝撃やストレスから守りましょう。
「負荷点から割れやすいなら、爪先をすべて切ってしまって負荷点をなくしてしまおう」という発想も思いつきますが、深爪は巻き爪や肥厚爪などの爪トラブルの他、関節、重心、体幹にも悪影響を及ぼす別のリスクがあります。
そのため、できるだけ負荷がかからないように爪の形に整える心がけが大切です。形を整え、割れにくい強い自爪づくりにはネイルケアの習慣が重要になってきます。
負荷点のネイルケアのポイントは、次の2つです。
負荷点(ストレスポイント)で気をつけたいネイルケア
- なるべく負荷のかかりにくい爪の形に整えること
- 爪を保湿して育て、負荷点を爪先にもっていくこと
特にスポーツシーンでは、負荷点のネイルケアは重要です。
体のあらゆる力は、全身の筋肉やバネを使い身体の末端にある指先から放たれますが、その分、爪は高い負荷を担います。
そして、その負荷が集中しやすい場所が、負荷点だからです。
手の爪では、野球のピッチャーをはじめ、投球や投擲をするスポーツで、爪が伸びていたためにボールと爪が当たり負荷点から横方向に爪が割れるケースがあります。
また足の爪では、瞬発力が高いフットワークをするバスケットボールやサッカー、その他にもマラソンやランニングなど短時間に繰り返し同じ動きをするスポーツ競技では、特に爪の保護と強化が必要です。
爪の欠けやヒビが発生しても投球を続ける、タイトなスパイクを使用して日頃から練習している。そのような時は、怪我予防の観点から、トレーニングや練習の休憩中などに一度爪の状態をチェックしてみると良いでしょう。
できるだけ負荷がかからないような形状に整え、違和感があったら早めにコート剤などで補強するのがおすすめです。毎日チェックをすることで割れにくい強い自爪づくりの爪ケアの習慣をつくるようにしましょう。
負荷点(ストレスポイント)のまとめ
負荷点(ストレスポイント)は、爪欠け、爪割れ、亀裂の起点になりやすい部位です。
逆に言うと、ストレスポイントをしっかりとメンテナンスできると、爪のトラブルを予防できるということになります。
- 負荷がかかりにくい自分に適正な爪の形を知る
- 爪やすりを使って爪を整える
- 保湿をして衝撃に強い爪をキープする
この3点がとても重要なストレスポイントのメンテナンス方法です。基本のネイルケアと一緒なので、ぜひ実践していきましょう。
爪の構造と各部位の名称・役割一覧
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爪の構造と役割の基礎知識
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爪を衝撃や感染から守る部位
爪の成長に大切な部位
爪と皮膚を留めている部位
爪が持つ三層構造
※これらの呼び方は、書物によって異なる場合があります。
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監修者・執筆者
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マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。
・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー
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