爪溝(ネイルグルーブ)とは?爪をまっすぐ健康的に伸ばすために爪溝の汚れをケアしよう
インターネットでは、美容に関するネイルケアの情報は良く目にしますが、爪の機能に着目して爪の基礎知識や専門的な視点を教えてくれるところは、なかなかありません。
tsumeplusでは、スポーツと健康の爪ケア専門サロンとして、爪の機能と役割を中心に爪の構造や特徴を解説していきます。
今回は、「爪溝(そうこう)」の特徴を知って、日常のネイルケアに役立てましょう。
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爪溝(そうこう)= ネイルグルーブとは?
爪溝は「そうこう」と読み、爪甲がある根元と両側の縁に見られる凹んでいるくさび型の溝のことです。両側縁の爪溝(=側爪溝)は浅く、根元部の爪溝(=後爪溝)は深い特徴があります。
英語では「nail grooves:ネイルグルーブ」と言います。
爪溝の特徴
爪溝は、爪の根元を袋状に包んでいる後爪溝と、爪の通り道とも言える側爪溝の2種類があります。
この2つの爪溝によって、爪は導かれるように前にまっすぐ生えていきます。
言わば、爪がまっすぐ伸びるレールの役割を果たしていて、爪が健康的に形作られることに強い影響力をもつのが大きな特徴です。
爪溝の解説
爪甲を抜爪すると、爪甲があった部分の爪先を除く三辺(爪の根元と両側縁)に、くさび型の凹んだ溝が見られます。これが爪溝です。
爪溝は、爪がゆるやかなカーブを描きまっすぐ成長するために、とても重要な役割をしています。
爪をつくる爪母の細胞を取り出して培養すると、爪は円錐形状に自由に広がって伸びていく性質があります。
そうならないために爪が広がる方向を爪先の方向に導いているのが、爪溝なのです。
後爪溝は爪が後ろに伸びないように止める壁、側爪溝は横方向に広がっていかないように止める壁になっています。
この他、爪が爪先に向かってまっすぐ伸びるには、上下方向の壁も必要ですが、その役割を果たしているのが、爪床と後爪郭です。
爪床と高層角については、それぞれのページで解説しますので参考にしてください。
▶︎ 関連記事「爪床(ネイルベッド)とは?爪床が伸びるとスポーツで強い爪になるのはなぜ?」
▶︎ 関連記事「後爪郭(ネイルフォルド)とは?乾燥と噛み爪が大敵。爪が凸凹にならないための後爪郭ケア」
爪溝のネイルケア
爪溝をネイルケアするにあたって、気をつけたいポイントは2つあります。
爪溝のケアで気を付けたいポイント
- 爪溝を衝撃や摩擦などの外力から守る
- 爪溝に汚れやゴミが溜まりやすい
爪溝は、爪甲を形作るのに重要な役割を果たしていると伝えましたが、一方で、後爪郭や側爪郭と一体となって衝撃や摩擦、圧迫などの外力から爪の守る皮膚のクッションに一役を担っています。
しかし、このクッションが肌荒れやあかぎれ、怪我などで傷んでいる状態だと、爪は変形し、亀裂や爪が割れやすいといった二次症状が起こりやすくなってしまいます。
また爪の形が崩れることで、爪圧が弱くなりスポーツパフォーマンスが著しく低下します。
定期的な爪のケアの他、爪の周囲を守る皮膚を含めた指先全体のコンディショニングが、勝てるアスリートに求められるメンテナンスと言えるでしょう。
また爪溝は、その名の通り爪の周囲の凹んだ部位ですので、汚れやゴミが溜まりやすい部分です。
爪と皮膚の間に異物が入り込むと、爪の機能が正しく発揮できません。それどころか爪と皮膚の間に隙間ができて、その隙間に道具が引っ掛かり、爪が割れてしまうリスクが出てしまいます。
トレーニングや練習後はしっかりと爪ケアもメニューに入れて、次の練習に万全に臨めるように備えましょう。
爪溝のまとめ
爪溝は、地味ですが、爪の健全な成長と爪を外力から守るためにとても大切です。
爪が引っ掛かるからといって、爪先が短い状態を続けていると、次第に爪溝が爪の根元の方にどんどん後退することがあります。
ネイルケアをする時には、爪の形や長さだけではなく、爪を守る皮膚の状態にも注意を払うとコンディションの好調さをキープしやすいなど、同じネイルケアをしていても効果に差が生まれるので、ぜひ意識していきましょう。
爪の構造と各部位の名称・役割一覧
※順次、各部位の詳細ページを公開しています。
爪の構造と役割の基礎知識
知りたい爪の部位をタップして、爪の構造と役割、そしてネイルケアの知識を深めよう。
爪を衝撃や感染から守る部位
爪の成長に大切な部位
爪と皮膚を留めている部位
爪が持つ三層構造
※これらの呼び方は、書物によって異なる場合があります。
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監修者・執筆者
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マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。
・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー
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