爪床(ネイルベッド)とは?爪床が伸びるとスポーツで強い爪になるのはなぜ?
インターネットでは、美容に関するネイルケアの情報は良く目にしますが、爪の機能に着目して爪の基礎知識や専門的な視点を教えてくれるところは、なかなかありません。
tsumeplusでは、スポーツと健康の爪ケア専門サロンとして、爪の機能と役割を中心に爪の構造や特徴を解説していきます。
今回は、「爪床(そうしょう)」の特徴を知って、日常のネイルケアに役立てましょう。
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爪床(そうしょう)= ネイルベッドとは?
爪床の読みは「そうしょう」と言い、爪甲とくっついている皮下組織の一部で、外見からは爪のピンク色に見える部分です。
もう少し詳しく言うと、爪の根元にある爪半月の遠位端から爪下皮までの間の皮膚の軟部組織のことです。爪が剥がれてしまった時に見える皮膚の部分ですね。
爪床は、英語では「nail bed:ネイルベッド」と言います。
爪床の特徴と解説
爪床は、皮膚にあたるので毛細血管や神経が通っています。
毛細血管は、爪甲の形成に必要な栄養や、柔軟性ある爪甲の維持に欠かせない水分を供給しています。
また爪甲と違い、神経が通っているので痛みなどを感じます。
爪甲に傷がついただけでは痛みは感じません。よく爪が痛いと言う時は、痛みが爪床に伝わった時に感じるのです。
爪甲は、爪床に密着して乗っているだけで、完全に固定されてはいません。爪甲は、爪下皮、側爪郭、後爪郭の4辺で留められているだけなので、衝撃などの外力でこれらがダメージを受けると簡単に剥がれる構造であることは覚えておきましょう。
爪床の上皮は正常では顆粒層がないため、角化はほとんどしません。しかし、病的な状態になると、顆粒層が出現する場合があり、角質が爪甲下につくられる。そうなると爪甲と爪床は密着できなくなるので、爪の病を進行させる原因となる場合があります。
ちなみに医療機関で手術にかかる際は、爪を補強しているジェルなどはすべて外して自爪になる必要があります。ジェルがついていると医療器具のパルスオキシメーターで爪床を通る血中酸素濃度が正しく測れないからです。
もしそのような忠告を無視してジェルをつけていると、生命維持を優先して、生爪を剥がされる場合もありますのでご注意ください。
爪床とネイルケア
爪床(ネイルベッド)が大きいと、爪が長く大きく見えます。
言い換えると、爪と皮膚がくっついているピンクの部分の面積が大きくなるため、指の腹からかかる力に対して、より大きな力を受け止めることができる(=爪圧が強くなる)ので、スポーツや日常生活でより強靭な爪となります。
一見地味な爪床ですが、アスリートの爪の育成においてはとても重要です。
アスリートにとってパフォーマンス発揮するポイントになるのは、以下の要素が挙げられます。
アスリートがパフォーマンスを発揮する爪の重要指標
- 爪の大きさ
- 爪の形
- 爪の厚さ
- 爪の柔軟性
爪が大きいと、握る、投げる、走るなどのプレー動作でより強力なパワーを発揮することができるようになります。
爪床は「爪の大きさ」と「爪の形」の2つに関わるので、アスリートにとって重要な部位なのです。
爪床を育て、爪を大きくするネイルケアのポイントは3つあります。
爪を大きくするネイルケアの3つのポイント
- 爪下皮を含む爪の周囲を保湿をする
- 余分な甘皮を除去する
- 衝撃、摩擦、圧迫などの外力に注意をする
また、爪床に栄養が十分に行き届いている健康的な爪の状態がキープできていると、爪甲への栄養や水分の供給が十分になされ、しなやかで強靭な爪に育ちます。
そのために重要なのが、血行や血流です。
新鮮な血液を指先に届け、溜まった老廃物や疲労物質を回収するには、血流が大切です。
指先は血流が滞りやすい部位なので、冷え性の方は特に注意をしましょう。対策としては、隙間時間に手指の運動をする、もみほぐすなどの少しの運動でも血は巡るので有効です。
爪床のまとめ
爪床は、爪の大きさを左右するとても大切な部位です。
正しくネイルケアをすることで、爪床が大きな強靭な爪ができ、また爪を適切に整えることができれば、野球のピッチャーでも割れにくい爪を維持することができるようになります。
爪床が大きいと、爪が長く大きくなり、見た目の美しい爪ができるだけではなく、スポーツ選手にとって最大のパフォーマンスを発揮できる強い爪を育てられるようになることを覚えておきましょう。
爪の構造と各部位の名称・役割一覧
※順次、各部位の詳細ページを公開しています。
爪の構造と役割の基礎知識
知りたい爪の部位をタップして、爪の構造と役割、そしてネイルケアの知識を深めよう。
爪を衝撃や感染から守る部位
爪の成長に大切な部位
爪と皮膚を留めている部位
爪が持つ三層構造
※これらの呼び方は、書物によって異なる場合があります。
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監修者・執筆者
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マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。
・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー
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