爪半月(ルヌーラ)とは?爪母の意外な弱点!丈夫な爪育成のために爪半月を守ろう

爪半月の基礎知識と部位の図解

インターネットでは、美容に関するネイルケアの情報は良く目にしますが、爪の機能に着目して爪の基礎知識や専門的な視点を教えてくれるところは、なかなかありません。

tsumeplusでは、スポーツと健康の爪ケア専門サロンとして、爪の機能と役割を中心に爪の構造や特徴を解説していきます。

今回は、「爪半月(そうはんげつ)」の特徴を知って、日常のネイルケアに役立てましょう。

監修者・執筆者

爪半月(そうはんげつ)= ルヌーラとは?

爪半月は「そうはんげつ」と読み、爪の根元にある半月形の乳白色の部分の名称です。

別名では、「半月」を意味するハーフムーンとも呼ばれており、英語では「lunula:ルヌーラ」と言います。

爪半月の特徴と解説

爪における爪半月(ルヌーラ)の役割は、爪の工場である爪母に相当します。

一般的に爪母は、後爪郭に覆われていて保護されています。

しかし、人によって爪母の大きさは異なることと、後爪郭が覆いきれなかった爪母が爪の根元に顔を出した場合に、爪半月となって外見から見ることができます。

爪半月と健康の関係

よく爪半月(ルヌーラ)が見えたら健康で、小さかったり見えなかったら身体の具合が悪い箇所があり不健康のように言われていますが、それを証明する医学的根拠はありません。

生まれつき爪半月が見えない人でも健康な方はたくさんいます。

爪甲は爪母で作られているので、爪が伸びる限り、爪母がちゃんとあります。

爪半月が見えるか見えないかの差は、次の2つで決まります。

爪半月の出現に影響する身体的特徴

  • 爪母の大きさ
  • 後爪郭の位置

つまり、爪母が大きいと、後爪郭が覆いきれず、爪半月が見える。

爪母が小さいと、後爪郭に覆われるので、爪半月が小さく見える。または見えなくなります。

爪半月の出現率

爪半月の出現には個人差があるということが分かりましたが、どのくらいの割合の人に見えるのでしょうか?

東 禹彦 著の『爪は病気の警報器』という書籍では、爪半月の出現について、次のように掲載されています。

(5)爪半月の出現頻度を調べると、幼児では出現率が低く、20歳前後で出現率は最高に。その後、出現率は徐々に低下し、50歳を過ぎるころから急速に低下する。

(6)20歳前後の男性の場合は、親指の爪半月出現率はおよそ95%。人差し指で約85%、中指で約85%、薬指で約75%、小指で約35%というところ。一方女性は、男性よりも5~10%低くなる。

(7)健康な二十代の男女200人については、爪半月が全くない人が6人、1~2本の指にだけ出現している人が49人、9~10本の指が55人と報告されている。

『爪は病気の警報機』毎日一回、「じっと手を見る」健康診断 東禹彦/著 1997.10 祥伝社

年齢や性別、また同じ人であっても指ごとに出現率が変わることが示唆されています。

爪の成長は代謝が大きな要因であるため、20歳前後でピークとなり、年齢とともに低下することは納得できます。

また、親指、人差し指、中指での出現率が高いことからも、よく使う指ほど爪半月が出現することが分かります。

爪半月が白い理由

爪半月(ルヌーラ)が白く見える理由は、生まれたての爪で水分を多く含んでいるためです。

生まれたての爪なのでまだ柔らかい状態なので、爪半月を強く刺激したり、手荒に扱うと爪が凹んだり傷ついたりします。

それでは、爪半月をケアする時にはどのようなことに注意すると良いでしょうか?

爪半月のネイルケア

爪半月をケアする時には、次の2点がポイントです。

爪半月のネイルケアのポイント

  • 圧迫しない
  • 経過をよく観察する

①圧迫しない

爪半月は柔らかく、力が強く加わると凹んでしまいます。

その結果、爪が爪床まで伸び進んできた時に、爪が白く白濁していたり、凸凹の爪となって伸びることがあります。

一度凹んだ爪の場所は、元通りに戻りません。

場合によっては、鈍い痛みを感じることがありますが、爪母へのダメージにつながってしまいますので、優しく扱いましょう。

特にプッシャーを使った甘皮除去(キューティクルケア)をする場合は、力をかけず丁寧にケアすることが求められます。

②経過をよく観察する

基本的に爪半月の大きさが変わることはあまり報告されていませんが、爪のケアの内容や頻度が変わっていないのに、今まで見えていた爪半月が見えなくなった場合は注意が必要です。

爪や身体に何らかの異常をきたしている場合があるので、病院(皮膚科)への受診をおすすめします。

爪半月のまとめ

いかがでしたでしょうか?

爪半月は、都市伝説や迷信も含めていろんな情報が飛び交っていますが、そのような情報に一喜一憂せず、自分自身の爪の状態をしっかりと観察することが大切です。

本来、爪を作る工場でとても重要な役割を持つ爪母は、後爪郭に覆われて保護されている部位ですが、爪半月に限っては外力に対して保護がされないウィークポイントになっています。

爪半月の正しい知識を身につけることでウィークポイントを補い、爪ケアの知識と技術で爪を守っていきましょう。

爪の構造と各部位の名称・役割一覧

※順次、各部位の詳細ページを公開しています。

※これらの呼び方は、書物によって異なる場合があります。

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監修者・執筆者

大塚裕司
大塚裕司株式会社tsumeplus 代表取締役
マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。

・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー
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