インターネットでは、美容に関するネイルケアの情報は良く目にしますが、爪の機能に着目して爪の基礎知識や専門的な視点を教えてくれるところは、なかなかありません。

tsumeplusでは、スポーツと健康の爪ケア専門サロンとして、爪の機能と役割を中心に爪の構造や特徴を解説していきます。

今回は、「爪根（そうこん）」の特徴を知って、日常のネイルケアに役立てましょう。

爪根（そうこん）＝ ネイルルートとは？

爪根は「そうこん」と読み、爪の基部（＝根元）にある生まれたての爪の名称です。

爪根は、爪の根元を保護する後爪郭に覆われているため、外から見えません。

英語では「nail root：ネイルルート」と言います。

爪根の特徴と解説

爪は爪母で作られ、爪根から伸びていきます。

しかし、爪母で生まれたばかりの爪は水分を多く含んでいて爪半月よりも柔らかいため、少しの衝撃で傷つきやすく凹んでしまいます。

また一度傷ついたり凹んだ爪の箇所は、元に戻ることはありません。

そのため、傷ついた箇所は傷ついたまま爪の先端へ移動していきますが、爪の先端にいくほど傷ついた箇所から亀裂や爪割れなどの爪トラブルが起こりやすくなってしまうのです。

爪母で生まれた爪を生まれた状態のまま傷つけずに成長させることが、健康的で丈夫な爪育成に欠かせません。

人体では、そのような爪を外力から守るために、後爪郭が爪根を覆って保護しているのです。

爪根のネイルケア

爪根は外からは見えないので、施術でケアをすることはできません。

しかし、特徴と解説でお伝えしたように、生まれたての爪を守るために日常生活で注意できることはあります。

中でも次の2つは、爪根の関節的なネイルケアとしてとても大切です。

①爪の根元に強い力をかけない

爪根が皮膚に覆われていると言っても、100%安心ではありません。

強い衝撃や圧力がかかると、後爪郭を貫いて爪根がダメージを受け凹んでしまいます。

ドアに手を挟んでしまったり、足指に物を落としてしまったり、突き指をしたりしないように日常動作に気をつけましょう。

②後爪郭の炎症等に気を付ける

後爪郭が炎症を起こしてしまう原因の一つに、細菌の侵入があります。

このサイトでは美容目的のネイルケアでない限り、甘皮を除去しきることはあまりおすすめしないとお伝えしてきましたが、その理由の一つが後爪郭の炎症です。

甘皮除去をしすぎると、後爪郭と爪甲の間にポケットができてしまい、細菌等の温床になりかねません。

▶︎ 関連記事「甘皮（キューティクル）とは？アスリートがセルフケアで甘皮ケアをおすすめしない理由」

自宅で爪の保湿ケアのホームケアが習慣付いている人ならまだ良いですが、そうでない人は乾燥によって後爪郭が上に捲れ上がって、爪の根元が荒れてしまいます。

後爪郭が炎症を起こすと、爪根にも負担がかかり、健康な爪の育成に支障が出ますので注意しましょう。

爪根のまとめ

いかがでしたでしょうか？

爪根は、直接ネイルケアの施術ができないものの、これから生えてくる爪を健康な状態で爪先まで伸ばすために、衝撃から守ることが大切だと分かりました。

• 細かい手作業が必要な時は手袋をする
• 爪を適正な長さに整え爪にかかる負担を少なくする

など、日常生活の動作、スポーツ動作の中で負担をかけているシーンがないか見直してみると良いでしょう。

爪の構造と各部位の名称・役割一覧

※順次、各部位の詳細ページを公開しています。

※これらの呼び方は、書物によって異なる場合があります。

自宅で１分の保湿ケア習慣で強い爪に！

「EMUCARE(エミュケア) 肌爪オイル」は、スポーツ選手やアスレチックトレーナーがクールダウンのマッサージで愛用するエミューオイルをベースに作られた、健康スポーツ専用の肌爪オイルです。

爪だけでなく、皮膚も含めた指先全体を整えるので、ホームコンディショニングにおすすめです