野球投手|投球に必要なマメ、投球リスクあるマメ|爪の見立てFile.35

投球に必要なマメ、投球リスクあるマメ

写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析し、カウンセリングと施術に活かす爪の見立て。

爪を観察すると、体に起きてる状況と変化が分かります。

同じ爪のトラブルを繰り返さない予防の観点からも、原因を考えることはとても大切です。

爪の見立て事例|10代・男性・野球投手

今回は、10代・男性の野球投手の手の爪を、アスリートネイルトレーナー 大塚裕司の見立てで紹介します。

ネイルケア施術前の爪の様子

ご来店された時は、下の写真のような手の爪の状態でした。

現状の爪の状態を知り、どうしてこのような爪になったのか?、またこの爪の状態を放っておくとどうなるのか?

そして、爪の状態を良くしていく具体的な方法について、爪の原因分析とネイルケアの提案をセットにして紹介します。

10代・男性・野球の施術前の爪の写真

大塚裕司の爪の見立て(原因分析)と提案

体の使い方と爪の関係を解き明かす、tsumeplus代表の大塚です

いよいよ、全3回で届けてきた、ラストの野球特集!

▶︎ 関連記事「野球投手|投手の爪割れはコレで予防できます|爪の見立てFile.29」

▶︎ 関連記事「野球投手|投手の爪は「皮膚」で守る|爪の見立てFile.32」

野球の投手に付き物とされている爪割れは、本当に付き物なのか?

野球視点で爪と体を深く掘り下げていきましょう!

爪割れは、投手の暗黙の了解なのか?

爪割れは、野球経験者なら誰もが感じることです。

そのため、いつしか暗黙の了解になってしまっているのではないでしょうか…。

でも、過去2回の「野球の爪割れ対策」でお伝えしたように、爪が割れる原因をしっかり知ると、適切な予防ができることが分かっていただけたかと思います。

投手に起きる皮下出血(血豆)の原因と対処方法

今回は、指の先端に起きた皮下出血(or 血豆)

皮下出血(or 血豆)が、どう爪に影響するのか見ていきましょう!

そもそも、皮下出血が起きる理由は何か?

皮下出血(血豆)は硬いボールと硬い爪に皮膚が圧迫されたことで起きるのが原因です。

写真をもう一度見てみましょう。

深爪の状態が見られますが、これで全力投球した場合、ボールリリースの瞬間、指先の皮膚は爪先に食い込み、強い圧迫を伴うことがイメージできませんでしょうか?

写真の選手は、赤茶けた今ある皮下出血の下に、ひとまわり大きい皮膚が剥けた後が見られます。

おそらくこの状態を続けてきたのでしょう。

また投手の中には、投球のためにマメを必要としている選手もいますが、硬くなったマメは、爪が割れる原因になってしまいます。

それでは、どうしたらいいのか?

ズバリ、マメの程度をコントロールすることです。

コントロールできないと、マメが成長し、爪を圧迫します。

マメの厚さコントロールは、投球感覚と投球フォームがカギ

マメの厚さコントロールは、投球感覚と投球フォームがとても大切になってきます。

マメを一度に削ってしまうと、皮膚を守る力が弱まってしまうため、今までと同じ投球でも指先が悲鳴を上げて、出血してしまう場合があるからです。

またそれは投球フォームを崩すことになりかねません。

マメは、一度に除去しようとせずに、投球フォームと投球感覚が損なわれない範囲で少しずつ回数を分けて削っていきましょう。

爪と指先ケアは、指先感覚と向き合うことが重要

さて、写真の選手の場合、大切となるケアの方法は、爪のピンクの部分を大きくするように爪を育てることが大切です。

そして、皮下出血の状態と相談しながら、指先の回復に応じた投球フォームの確認をすることと考えます。

健康的で丈夫な爪が伸びてくるにつれて、皮下出血の状態や投球感覚にも変化が出てくるはず。

突如、それを不調と捉えないようにも、爪の育成期間中は、投球フォームを細かく確認し、自分の指先感覚と向き合いながら練習することをおすすめします。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひtsumeplusのネイルトレーナーに相談ください。

あなたに合った爪ケアをアドバイスします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、大塚裕司の爪の見立てで10代・男性の野球投手の手の爪を詳しく見てきました。

大塚裕司の爪の原因分析からネイルケアの提案をまとめると、次のようになります。

①現状の爪の状態

  • 左右非対称な爪先
  • 深爪状態
  • 指の先端に皮下出血あり

②爪の見立て(原因分析)

  • 繰り返している皮下出血
  • 長年続いてしまった深爪状態

③爪のケア方法の提案

  • 爪を伸ばし、指先の保湿する
  • 指先の回復に応じた投球フォームの確認

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爪だけでなく、皮膚も含めた指先全体を整えるので、ホームコンディショニングにおすすめです

爪の保湿でスポーツに適した爪に育てよう!

爪は保湿することで、強い爪圧に耐えられるスポーツに適した爪が育ちます。

それだけでなく、爪自体にうるおいがあると爪の柔軟性が保たれるので、衝撃がかかっても爪がしなってくれて割れにくくい爪になります。

毎日寝る前に1回からでも爪の保湿をルーティーンにして、理想のプレーを叶えよう!

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アスリートネイルトレーナーが爪のお悩みをカウンセリングします

今回は写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析して、10代・男性・野球の手の爪のネイルケアを紹介しました。

スポーツや健康視点で爪の機能性を発揮させることを考えると、おしゃれのネイルのように、ツヤツヤでキレイにしない理由が、ここにあります。

スポーツや健康面で「自分の爪の場合はどのようにしたらいいのか?」と爪でお悩みの方は、ぜひ下のボタンからご相談ください。

今回は写真から分かる情報でのネイルケアの方法でしたが、実際にアスリートネイルトレーナーがあなたの爪を見て、触って、丁寧にカウンセリングし、よりあなたに合った爪のお手入れをアドバイスさせていただきます。


今回紹介した爪を事例に、爪の専門家の別のネイルトレーナーが見立てた記事もあわせてよく読まれています。

爪の見立てFile.34〜36「10代・男性・野球」

この事例の野球の手の爪について、3人のネイルトレーナーがそれぞれの立場から考察しています。爪の見方を多角的に学んで、爪の見立ての精度を上げ、カウンセリングに活かしましょう。


監修者・執筆者

大塚裕司
大塚裕司株式会社tsumeplus 代表取締役
マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。

・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー

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