隠された 痛み見つける 爪のプロ|爪の見立てFile.65
写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析し、カウンセリングと施術に活かす爪の見立て。
爪を観察すると、体に起きてる状況と変化が分かります。
同じ爪のトラブルを繰り返さない予防の観点からも、原因を考えることはとても大切です。
このページの内容
爪の見立て事例|20代・女性
今回は、20代・女性・スポーツをされていない方の足の爪を、アスリートネイルトレーナー 大塚裕司の見立てで紹介します。
ネイルケア施術前の爪の様子
ご来店された時は、下の写真のような足の爪の状態でした。
現状の爪の状態を知り、どうしてこのような爪になったのか?、またこの爪の状態を放っておくとどうなるのか?
そして、爪の状態を良くしていく具体的な方法について、爪の原因分析とネイルケアの提案をセットにして紹介します。
大塚裕司の爪の見立て(原因分析)と提案
体の使い方と爪の関係を解き明かす、tsumeplus代表の大塚です。
今回の見立ては、特にスポーツはされていませんが、足の親指に痛みがあって相談にいらした20代女性です。
こちらも一見、良さそうな爪ですが、どうして「親指が痛い」のでしょうか?
それを紐解く今日のキーワードは「爪切り」です。
最後まで読んでいただけると、爪の形の奥深さに気付くと思います。
tsumeplusの爪の見立ては、現象を知って、原因を追究して、施術に生かす。
原因を特定するから、施術効率が高まります。
結果、お客様のお悩みを最短で解決しやすいので、施術者もお客様もダブルでハッピー!
「いいな」と思ったら取り入れてみてくださいね!
角度を変えると、爪の痛み発見につながる大きなヒントが見えてきます!
早速、この方の足爪の気になるところを挙げてみましょう
20代・女性の足爪の分析
まずは、爪を真上から見た時と、真正面から見た時でどんな状態かを見ていきましょう。
爪を真上から見た写真
- 爪切りで大きくカットした跡が見られる
- 親指は、3回カット
- 人差し指、薬指は、2回カット
爪を正面から見た写真
- 痛みがある親指は、内側の食い込みが強い
- 他の4指は、ホチキス型の爪
- 人差し指、中指、薬指は浮き指
全体的に爪の両側が切り立ち、ホチキスのような形をしているため、爪が皮膚に食い込みやすくなっていますね。
親指の痛みの原因
特に注目して見たのが、親指の腹の形(ライン)です。
足の裏と並行になっておらず、少し右上がりの角度がついていますね。
これは、ヒールなどを履いた時に親指が写真の右側から圧迫されて、靴の中で時計回りに回転しているのでしょう。
その結果、親指が人差し指を押し上げているような状態になっているのではないでしょうか?
これでは人差し指は身動きが取れず、指の筋力は弱まってしまいます。
さらに、靴の内部では高さの制限もあるので、親指自身も人差し指に上から押しつぶされてしまい、親指の内側の爪がより深く食い込んでいると見立てられます。
靴の中で圧迫が起きている様子は、小指はの爪が分厚く、変形していることからも窮屈具合が裏付けられますね。
つまり、痛みの原因は、「爪切り」と「靴」が大きいと見立てられます
痛みをやわらげる爪ケア
原因が分かったら、予防する方法も自然と見えてきますね。
この方の痛みを和らげるには、次の2つを考えることが大切です。
- 自分に合った爪切りをする
- 靴を見直す、または足先が窮屈な靴を履く頻度を下げる
❷は本人の生活習慣も関わるので、意識をしていただくことで少しずつ対応できると思いますが、❶は本人の努力だけでは、なかなかうまくいきません!
そんな時は、爪のプロのネイルトレーナーに相談しましょう。
爪切りをする時は、自分では真上から見ることになりますが、今回のようなケースの痛みがある場所には、爪切りの切り損じでできた爪の棘や小さな爪が食い込んでいる可能性が多々あります。
しかし、それは真上から見ただけではうまく発見できません。
ネイルトレーナーに爪を正面から見てもらうことで、痛みの原因の切り残しを取ったり、やわらげたりすることができます。
また一度ネイルトレーナーに痛みがない爪に整えてもらった後は、ご自身でも爪やすりを使うことで、爪の食い込みを予防することもできますので、ぜひホームケアについても聞いてくださいね。
また、爪は乾燥すると、固くなるので、これから冬に入って来ると、今より痛みが増すかもしれません。
爪の保湿をすることで、痛み軽減と健康な爪づくりの土台を育てましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、大塚裕司の爪の見立てで20代・女性・スポーツをされていない方の足の爪を詳しく見てきました。
大塚裕司の爪の原因分析からネイルケアの提案をまとめると、次のようになります。
①現状の爪の状態
- 爪切りで切りっぱなし
- 爪の両側が黄色っぽい
- ホチキス型の爪
②爪の見立て(原因分析)
- 痛みの原因は皮膚への食い込み
- 爪切りのしずらさ
- 靴内の圧迫
③爪のケア方法の提案
- 爪やすりを使う
- ネイルトレーナーに相談
- 保湿をする
自宅で1分の保湿ケア習慣で強い爪に!
「EMUCARE(エミュケア) 肌爪オイル」は、スポーツ選手やアスレチックトレーナーがクールダウンのマッサージで愛用するエミューオイルをベースに作られた、健康スポーツ専用の肌爪オイルです。
爪だけでなく、皮膚も含めた指先全体を整えるので、ホームコンディショニングにおすすめです
アスリートネイルトレーナーが爪のお悩みをカウンセリングします
今回は写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析して、20代・女性・スポーツをしていない方の足の爪のネイルケアを紹介しました。
スポーツや健康視点で爪の機能性を発揮させることを考えると、おしゃれのネイルのように、ツヤツヤでキレイにしない理由が、ここにあります。
スポーツや健康面で「自分の爪の場合はどのようにしたらいいのか?」と爪でお悩みの方は、ぜひ下のボタンからご相談ください。
今回は写真から分かる情報でのネイルケアの方法でしたが、実際にアスリートネイルトレーナーがあなたの爪を見て、触って、丁寧にカウンセリングし、よりあなたに合った爪のお手入れをアドバイスさせていただきます。
今回紹介した爪を事例に、爪の専門家の別のネイルトレーナーが見立てた記事もあわせてよく読まれています。
爪の見立てFile.64〜66「20代・女性・スポーツなし」
この事例の20代・女性・スポーツをされていない方の足の爪について、3人のネイルトレーナーがそれぞれの立場から考察しています。爪の見方を多角的に学んで、爪の見立ての精度を上げ、カウンセリングに活かしましょう。
監修者・執筆者
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マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。
・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー
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