百寿まで 歩く巻き爪 チェック法|爪の見立てFile.71
写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析し、カウンセリングと施術に活かす爪の見立て。
爪を観察すると、体に起きてる状況と変化が分かります。
同じ爪のトラブルを繰り返さない予防の観点からも、原因を考えることはとても大切です。
このページの内容
爪の見立て事例|50代・女性・スポーツされていない方
今回は、50代・女性・スポーツされていない方の足の爪を、アスリートネイルトレーナー 大塚裕司の見立てで紹介します。
ネイルケア施術前の爪の様子
ご来店された時は、下の写真のような足の爪の状態でした。
現状の爪の状態を知り、どうしてこのような爪になったのか?、またこの爪の状態を放っておくとどうなるのか?
そして、爪の状態を良くしていく具体的な方法について、爪の原因分析とネイルケアの提案をセットにして紹介します。
大塚裕司の爪の見立て(原因分析)と提案
体の使い方と爪の関係を解き明かす、tsumeplus代表の大塚です。
今回の見立ては、50代女性の足爪です。
足の親指に痛みがあるとおっしゃっています。
明らかな巻き爪なので、痛みがあるのは巻いている部分だろうと思いますが…
痛いのは、爪の左右どっちでしょう…??
tsumeplusの爪の見立ては、現象を知って、原因を追究して、施術に生かす。
原因を特定するから、施術効率が高まります!
結果、お客様のお悩みを最短で解決しやすいので、施術者もお客様もダブルでハッピーに!
「いいな」と思ったら取り入れてみてくださいね!
2種類の巻き爪
突然ですが、巻き爪は、なぜ痛いのでしょう?
中には巻き爪だけど「痛くない」という人もいます。
…というのも巻き爪には、「痛い巻き爪」と「痛くない巻き爪」の2種類があるからですね!
痛い巻き爪の特徴
- 巻いた爪の端が鋭角に皮膚に食い込む
- 立位や歩行時に床反力を受け、より強く食い込む
- 巻き爪で深くなった横溝に、乾燥した皮脂汚れや異物が隠れて溜まり、荷重時に刺激になる
痛くない巻き爪の特徴
- 軽度な巻き爪で食い込みが弱い
- 浮き指で床反力を受けにくい
- 重度な巻き爪で、巻きすぎて床反力を面で受けている
(例えばこの方の巻き爪が進行し、逆つの字となった場合など)
つまり、巻き爪の程度によっても、「痛み」の有無があることが分かります。
50代女性の巻き爪の分析
さて、今回の50代女性は「痛い巻き爪」でした!
写真をもう一度見返してみましょう。
爪の左右、どちらが痛いのか?…については、残念ながら、どちらも痛い可能性があります。
カウンセリングでしっかり「痛みの有無」と「靴を履いた状態」の自覚症状を見逃さずに聞きたいところですね。
カウンセリングのポイント
カウンセリングは、次の見立てをヒントにすると聞きやすいと思います!
▼ 写真に向かって「左側」の爪の見立て
爪が直角に曲がり端は完全に下を向いています。
この場合、荷重がかかって床半力を受けると痛むでしょう。
でも、靴先が狭い靴で「左」から圧迫を受ける分には、皮膚がクッションになり、かつ爪も面で圧迫を受けるので、痛みを感じないと思われます。
▼ 写真に向かって「右側」の爪の見立て
よく見ると右側(人差し指側)の爪は、釣り針のように鋭角に曲がっていて、斜め下に向かって尖っています。
こうなると床半力がかかった時に食い込んで痛むし、狭い靴で「右」から圧迫を受けた際も、痛みを感じると思います。
ちなみに、この右側は、人差し指が親指を押しつぶすような力がかかっているので、爪が鋭角に巻いているのだと見立てられます。
ただ「痛い」でなく、どっちから力がかかったら痛いのか?
これを知ることが施術の大きなヒントになります。
巻き爪の改善は相談の一歩から
巻き爪を良くするためには、早めにネイルトレーナーに相談をしましょう!
「でも、痛くない巻き爪なら、相談しなくていいんじゃないの?」
…と思ってしまいますが、実は厄介なのは「痛くない巻き爪」の方なんです。
「痛くない」=知らずに悪化している可能性があるからですね。
今は不自然なバランスでも筋力がカバーし、痛みなく歩けているかもしれませんが、もっと年をとってくると筋肉量が落ち、爪を含めて体全体の負荷が大きくなります。
巻き爪の悪化を防止する2つのセルフチェック
巻き爪の悪化を防止する合言葉は、次の2つです。
①「巻き爪は、痛みを感じたらすぐ相談する」
②「痛くない巻き爪でも、爪切りがしにくい」と少しでも思ったら巻き爪悪化のサイン
ネイルトレーナーをうまく活用して、長時間歩ける身体と、健康的な生活をキープしていきましょう!
【 お役立ち情報 】
今回は「巻き爪が痛む」メカニズムを紹介しましたが、「巻き爪になる」メカニズムが知りたい人は、コメントくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、大塚裕司の爪の見立てで50代・女性・スポーツされていない方の足の爪を詳しく見てきました。
大塚裕司の爪の原因分析からネイルケアの提案をまとめると、次のようになります。
①現状の爪の状態
- 巻き爪
- 爪が伸びすぎ
- 血色が悪い
②爪の見立て(原因分析)
- 足に合っていない靴を履いている
- 人差し指が親指を圧迫している
③爪のケア方法の提案
- 親指の横溝のお掃除
- 巻き爪の矯正
- 靴の見直し
自宅で1分の保湿ケア習慣で強い爪に!
「EMUCARE(エミュケア) 肌爪オイル」は、スポーツ選手やアスレチックトレーナーがクールダウンのマッサージで愛用するエミューオイルをベースに作られた、健康スポーツ専用の肌爪オイルです。
爪だけでなく、皮膚も含めた指先全体を整えるので、ホームコンディショニングにおすすめです
アスリートネイルトレーナーが爪のお悩みをカウンセリングします
今回は写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析して、50代・女性・スポーツされていない方の足の爪のネイルケアを紹介しました。
スポーツや健康視点で爪の機能性を発揮させることを考えると、おしゃれのネイルのように、ツヤツヤでキレイにしない理由が、ここにあります。
スポーツや健康面で「自分の爪の場合はどのようにしたらいいのか?」と爪でお悩みの方は、ぜひ下のボタンからご相談ください。
今回は写真から分かる情報でのネイルケアの方法でしたが、実際にアスリートネイルトレーナーがあなたの爪を見て、触って、丁寧にカウンセリングし、よりあなたに合った爪のお手入れをアドバイスさせていただきます。
今回紹介した爪を事例に、爪の専門家の別のネイルトレーナーが見立てた記事もあわせてよく読まれています。
爪の見立てFile.70〜72「50代・女性・スポーツされていない方」
この事例の50代・女性・スポーツされていない方の足の爪について、3人のネイルトレーナーがそれぞれの立場から考察しています。爪の見方を多角的に学んで、爪の見立ての精度を上げ、カウンセリングに活かしましょう。
監修者・執筆者
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マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。
・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー
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