戸にはさみ 指は癒えても 爪癒えぬ|爪の見立てFile.47

戸にはさみ 指は癒えても 爪癒えぬ(爪ケア川柳)

写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析し、カウンセリングと施術に活かす爪の見立て。

爪を観察すると、体に起きてる状況と変化が分かります。

同じ爪のトラブルを繰り返さない予防の観点からも、原因を考えることはとても大切です。

爪の見立て事例|30代・女性

今回は、30代・女性の足の爪を、アスリートネイルトレーナー 大塚裕司の見立てで紹介します。

ネイルケア施術前の爪の様子

ご来店された時は、下の写真のような足の爪の状態でした。

現状の爪の状態を知り、どうしてこのような爪になったのか?、またこの爪の状態を放っておくとどうなるのか?

そして、爪の状態を良くしていく具体的な方法について、爪の原因分析とネイルケアの提案をセットにして紹介します。

30代・女性の施術前の爪の写真

大塚裕司の爪の見立て(原因分析)と提案

体の使い方と爪の関係を解き明かすtsumeplus代表の大塚です。

おそらく扉に指を挟んだのでしょう。

当時の痛々しさが、今も爪に残されたままでいますね。

皮膚はかさぶたをつくって自己治癒しますが、爪は一度傷つくと、自然に治ることはありません。

爪が怪我の前の状態に戻る方法は、ただ一つ!

自己治癒しない爪が治るには…

爪が根本から爪先まで生え変わることです。

爪の伸びるスピードってどのくらいだと思いますか?

A 1ヶ月で1cmくらいかな?

B いやいや、1ヶ月で2cmくらいは伸びるでしょ!

C 意外と1ヶ月で3mmくらいでは?

‥‥

‥‥‥‥

答えは、、、「C」です!

爪の伸びるスピードは、手の爪で1日で約0.1mm!

1ヶ月で約3mmしか伸びません。

これを踏まえ、写真の爪を見立てていきましょう!

爪の凹みの原因は、重い戸に挟んだ

怪我をしたのは、おそらく3ヶ月ほど前。

玄関や木製の引き戸など重い扉に、指を挟んでしまったものだと思われます。

なぜ、3ヶ月前か?…というのは、二重爪になっている位置から分かります。

また二重爪の上の爪が、爪の根元にあった時に指を挟んでしまい、そこで爪下出血をしたと考えられます。

これらの爪の見立てのポイントをまとめると、

見立てポイント

① 3ヶ月前→上の爪が爪の半分程度の位置にあるから(目測で根元から1cmほどのため爪の伸びる速さから換算)

② 爪下出血→上の爪が爪床から完全に離れているため、上の爪と爪床の間には血溜まりがあった

…と爪の状態が見立てられますね!

爪のケアで注意したいこと

この爪をケアする時は、主にこんな点に注意すると良いかと思います!

  • 上下の爪の状態を要確認
  • 生活中で怪我の原因になるなら、上の爪は取る
  • 下の爪の成長を促す
  • 細菌に注意する

この爪の一番の問題は「生活に支障が出ているだろう」ということ。

正直言って、上の爪が取れてしまわないように絶えず気をつけて生活されていたんじゃないかな、と予測できます。

例えば、服を着る時、寝る時、シャンプーする時…。

ふとした瞬間、上の爪は取れちゃうかもしれません。

ましてやスポーツをされている方だとしたら、もっとリスクは高まりますよね!

激しい運動の衝撃以外でも、特に夏場は汗で蒸れます。

蒸れると、写真のような隙間がある爪は、菌類としたら格好の棲み家に。

汗や水分もよく拭き取らないと、菌が繁殖する温床ができてしまうことも。

衛生的に過ごせるようにケアすることはもちろん、ものを掴む、握るなどの爪の役割を働かせるためにも早めに爪のプロにご相談ください。

アスリートネイル は、体の使い方に爪を合わせ、実力を出し切るためのコンディショニング。

スポーツにも、日常生活にも、不自由なく過ごすために役立つ技術をご提供しています!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、大塚裕司の爪の見立てで30代・女性の足の爪を詳しく見てきました。

大塚裕司の爪の原因分析からネイルケアの提案をまとめると、次のようになります。

①現状の爪の状態

  • 二重爪
  • 爪まわりの乾燥

②爪の見立て(原因分析)

  • 爪の根元に強い圧がかかった
  • 怪我したのは3ヶ月ほど前

③爪のケア方法の提案

  • 上下の爪の状態を要確認
  • 怪我の原因になるなら上の爪は取る
  • 下の爪の成長を促進させる
  • 細菌の繁殖に注意して衛生をキープする

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爪の保湿でスポーツに適した爪に育てよう!

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それだけでなく、爪自体にうるおいがあると爪の柔軟性が保たれるので、衝撃がかかっても爪がしなってくれて割れにくくい爪になります。

毎日寝る前に1回からでも爪の保湿をルーティーンにして、理想のプレーを叶えよう!

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アスリートネイルトレーナーが爪のお悩みをカウンセリングします

今回は写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析して、30代・女性の足の爪のネイルケアを紹介しました。

スポーツや健康視点で爪の機能性を発揮させることを考えると、おしゃれのネイルのように、ツヤツヤでキレイにしない理由が、ここにあります。

スポーツや健康面で「自分の爪の場合はどのようにしたらいいのか?」と爪でお悩みの方は、ぜひ下のボタンからご相談ください。

今回は写真から分かる情報でのネイルケアの方法でしたが、実際にアスリートネイルトレーナーがあなたの爪を見て、触って、丁寧にカウンセリングし、よりあなたに合った爪のお手入れをアドバイスさせていただきます。


今回紹介した爪を事例に、爪の専門家の別のネイルトレーナーが見立てた記事もあわせてよく読まれています。

爪の見立てFile.46〜48「30代・女性」

この事例の足の爪について、3人のネイルトレーナーがそれぞれの立場から考察しています。爪の見方を多角的に学んで、爪の見立ての精度を上げ、カウンセリングに活かしましょう。


監修者・執筆者

大塚裕司
大塚裕司株式会社tsumeplus 代表取締役
マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。

・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー

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