主婦の手荒れに学ぶ爪トラブルの予防術|爪の見立てFile.26
写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析し、カウンセリングと施術に活かす爪の見立て。
爪を観察すると、体に起きてる状況と変化が分かります。
同じ爪のトラブルを繰り返さない予防の観点からも、原因を考えることはとても大切です。
このページの内容
爪の見立て事例|40代・女性・主婦
今回は、40代・女性の主婦の手の爪を、アスリートネイルトレーナー 大塚裕司の見立てで紹介します。
ネイルケア施術前の爪の様子
ご来店された時は、下の写真のような手の爪の状態でした。
現状の爪の状態を知り、どうしてこのような爪になったのか?、またこの爪の状態を放っておくとどうなるのか?
そして、爪の状態を良くしていく具体的な方法について、爪の原因分析とネイルケアの提案をセットにして紹介します。
大塚裕司の爪の見立て(原因分析)と提案
体の使い方と爪の関係を解き明かす
tsumeplus代表の大塚です。
今日もトレーニング視点で爪と体を見ていきましょう!
今回は、主婦の爪です。
「なぜ?主婦なのか?」と思ったスポーツトレーナーさんもいると思いますが、実は主婦の爪は、アスリートと共通項があるのです。
画像2枚目を見てください。
こんなアスリート、身近にいませんか?
この爪のままスポーツをすると、爪割れリスクが激増します!
けれども、主婦の爪の例を知ることで、寮生活や一人暮らしをする学生アスリートに、爪と指先を守る適切なアドバイスができるようになります。
日常生活には、指先コンディションを脅かすリスクがあるので、今日はそれに迫ってみましょう!
爪の状態を確認する
写真には、右手の親指から薬指が写っています。
どの指も爪を含む指先が乾燥していますね。
特に中指の人差し指側は、普段から皮膚が擦れているせいか、表皮が硬くなり始めている様子が見られます。
また爪の中央に帯状に白ずんでいる箇所もあります。
これが常時なのか?一時的なのか?でコンディションを見極める判断が変わります。
いずれにしても普段から指先をよく使っていることが分かりますね。
なぜ、こんな爪になったのでしょう?
日常生活で指先は多くのものに触れますが、今回は、特に家事の「水仕事」が大きな負担になってると見立てられます。
なぜ、水仕事だと言えるのか?
それは「現状」で見てきた「極度の指先乾燥」と「白ずみ」の2つの状態の共通点が、水仕事に起因するからです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
①爪の根元の皮膚が裂けるほどの乾燥
この爪や指先は、ただ乾燥してるのではありません。
爪の根元の皮膚がところどころ裂けているのが見られます。
食器やお風呂場など、洗剤によって皮膚の皮脂分が日常的に取られていると考えられます。
②帯状の白ずみ
この白ずみが、いつ出るのかが注目したいポイント!
水仕事の後が多いなら、指が冷えているのではないでしょうか?
指先が冷えると血管が収縮し、血流が悪くなってこのように白ずんで見えることがあります。
ちなみに、爪や指先が青ずんで見えることがありますが、それは血流が滞り赤血球が留まってしまう場合などで見られます。
今、白ずみが見られているのは、ちょうど骨と爪に挟まれた位置ですので、冷水の使用で冷えてしまったのかもしれません。
逆に白ずんでるのが、常時なら貧血の可能性が考えられます。
起き上がった時や立ちくらみなど、貧血の症状に自覚がある時は、特に注意をしましょう!
この爪トラブルを予防する方法
まず始めたい爪のケアは、次の2つです。
- 保湿する
- 手荒れの原因になる家事の行動を知る
このうちアスリートも主婦も必須で重要なのが、2つ目の「手荒れの原因になる家事の行動を知る」です。
(1)保湿する
爪の保湿が、健康的で丈夫な外力に強い爪を作る大切なポイントだということは、他の爪の見立てでもお伝えしてきた通りです。
今回さらにおすすめしたいのは、保湿の時に爪や指先まわりを自分で握ったりして、軽く揉みほぐすこと。
たったそれだけでも血液は流れ、爪や指先の色は変わります。
もしそれでも状態が変わらず心配でしたら、一度皮膚科を受診してみましょう。
(2)手荒れの原因になる家事の行動を知る
保湿も重要ですが、それと同等くらいに大切なのが、乾燥の原因を断つこと
水仕事で指先が荒れる代表的な行動は…、
- 洗剤を素手で使っている
- 冷水を使っている
- 逆に体温以上の温かいお湯で洗っている
- 水仕事の後は、タオルで水分を拭き取るだけ
これを改善し、爪トラブルを予防する具体的なアクションは…、
- 肌に優しい洗剤に変える
- ゴム手袋をする
- お湯の温度を調整する
- 台所や洗面所に保湿クリームやオイルを置いておく
言われればなんてことはありません。
しかし、意識をしてみないとこの真実にはなかなか気付きません。
スポーツでも同様ですよね。
体の動きの癖は、トレーナーに指摘されたり、鏡でチェックしないと気付きません。
「知る」と「チェックする」の習慣化が、明日のコンディションをつくる具体的で確実な方法です。
習慣化するには、最初からハードルを上げず、まずは1つでもできることから始めてみましょう!
もし爪のトラブル予防の方法に困っているなら、アスリートネイルトレーナーにご相談ください。
また今回の事例について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらからお問い合わせください。
あなたに合った爪ケアをアドバイスします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、大塚裕司の爪の見立てで40代・女性の主婦の手の爪を詳しく見てきました。
大塚裕司の爪の原因分析からネイルケアの提案をまとめると、次のようになります。
①現状の爪の状態
- 爪の乾燥(特に爪の根元)
- 爪の中央の帯状の白ずみ
②爪の見立て(原因分析)
- 生活仕事で指先に負担がかかっている
- ケア時間の確保が難しい
③爪のケア方法の提案
- 保湿する
- 手荒れする行動をまず知る
自宅で1分の保湿ケア習慣で強い爪に!
「EMUCARE(エミュケア) 肌爪オイル」は、スポーツ選手やアスレチックトレーナーがクールダウンのマッサージで愛用するエミューオイルをベースに作られた、健康スポーツ専用の肌爪オイルです。
爪だけでなく、皮膚も含めた指先全体を整えるので、ホームコンディショニングにおすすめです
アスリートネイルトレーナーが爪のお悩みをカウンセリングします
今回は写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析して、40代・女性・主婦の手の爪のネイルケアを紹介しました。
スポーツや健康視点で爪の機能性を発揮させることを考えると、おしゃれのネイルのように、ツヤツヤでキレイにしない理由が、ここにあります。
スポーツや健康面で「自分の爪の場合はどのようにしたらいいのか?」と爪でお悩みの方は、ぜひ下のボタンからご相談ください。
今回は写真から分かる情報でのネイルケアの方法でしたが、実際にアスリートネイルトレーナーがあなたの爪を見て、触って、丁寧にカウンセリングし、よりあなたに合った爪のお手入れをアドバイスさせていただきます。
今回紹介した爪を事例に、爪の専門家の別のネイルトレーナーが見立てた記事もあわせてよく読まれています。
爪の見立てFile.25〜27「40代・女性・主婦」
この事例の主婦の手の爪について、3人のネイルトレーナーがそれぞれの立場から考察しています。爪の見方を多角的に学んで、爪の見立ての精度を上げ、カウンセリングに活かしましょう。
監修者・執筆者
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マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。
・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー
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