なんだコレ? どこケアしたら 良くなるの?|爪の見立てFile.50

なんだコレ? どこケアしたら 良くなるの?(爪ケア川柳)

写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析し、カウンセリングと施術に活かす爪の見立て。

爪を観察すると、体に起きてる状況と変化が分かります。

同じ爪のトラブルを繰り返さない予防の観点からも、原因を考えることはとても大切です。

爪の見立て事例|40代・女性

今回は、40代・女性の足の爪を、アスリートネイルトレーナー 大塚裕司の見立てで紹介します。

ネイルケア施術前の爪の様子

ご来店された時は、下の写真のような足の爪の状態でした。

現状の爪の状態を知り、どうしてこのような爪になったのか?、またこの爪の状態を放っておくとどうなるのか?

そして、爪の状態を良くしていく具体的な方法について、爪の原因分析とネイルケアの提案をセットにして紹介します。

40代・女性の施術前の爪の写真

大塚裕司の爪の見立て(原因分析)と提案

体の使い方と爪の関係を解き明かす、tsumeplus代表の大塚です

今回の爪はすごく勉強になる事例です!見れば見るほど、爪のケアに対しての理解が深まります。

写真の足爪を見ると、とてもハードな生活を過ごされてきたのが分かります。

40代・女性の爪のトラブル事例

この40代・女性の場合、次のようなトラブルを重ねてきた爪の状態になっています。

  1. 爪下出血
  2. 爪の乾燥
  3. 爪の成長阻害
  4. 爪のアーチの乱れ

それぞれを少し解説していきますね。

① 爪下出血

写真の爪は、爪の根元から白 → ピンク → 白になってます。

この根元の白は、爪下出血した後に血が抜けて剥離した状態でしょう。

② 爪の乾燥

爪先や爪の周囲を見ると、乾燥している様子が見られます。

爪の表面には、乾燥して甘皮が浮いてきた白い線が見えますね。

③ 爪の成長阻害

これは何を指しているかと言うと、写真の爪の左上の部分です。

固そうな「爪の突起」が見えませんか?

そして、この突起がある縦のラインは、爪が凹んでいます。

爪が柔らかい根元にこの突起があることで、突起に沿って凹んで爪が伸びている状況ですね。

④ 爪のアーチの乱れ

爪を正面から見た時のアーチが左右不均一になっています。

これは③ 爪の成長阻害による影響を受けて、爪の変形が進んでいます。

さぁ、それでは、ここでクイズです!

この①~④のトラブルは、どの順番で起きてきたと考えられるでしょうか??

写真をよ~くみて見ると、答えが分かってきます。

大塚が考える答えは、、、「 ② 爪の乾燥 → ① 爪下出血 → ③ 爪の成長阻害 → ④ 爪のアーチの乱れ 」です!

そのため、今回のトラブルの大元は、爪の乾燥です。

爪の保湿を習慣化することで、大きなトラブルへの発展を予防できますので、少しずつできる回数から始めてみると良くなるでしょう。

指先の皮膚のトラブル事例

右側の写真ですが、爪を正面から見ると、親指の内側が「つ」の字の巻き爪になりかけています。

日頃、運動をされているのでしょうか?

生活の中で力が加わっている可能性がありますね!

例えば、サッカー、バスケットボールなど、前後のフットワークが強いスポーツをされたりするとこのような爪になりやすいです。

走った状態からストップする時に、親指の内側に体重が乗り、靴内の側面に親指を強く押しつけるような力が働いている可能性があるからです。

その結果、どんどん爪が巻いてきてしまっていると見立てられます。

また、巻いた爪の側爪溝の遠位部では、角質が固くなりタコになろうとしています。

床半力を受ける部分なので、皮膚のストレスも見受けられますね。

なぜ「左右」のフットワークでなくて、「前後」と考えたのか?

それは上に挙げた「① 爪下出血」が根本で起こっていると見立てられたからです。

爪が伸びていると、靴の内側に爪が当たります。

爪は、指先に皮膚に乗っているだけなので、爪母に押し込まれてしまいます。

それが爪の根元や爪母付近で爪下出血が起こる一番の原因です。

マラソンの下り坂や登山の下山時にもよく起こりますので注意しましょう。

アスリートネイル は、体の使い方に爪を合わせ、実力を出し切るためのコンディショニングです。

爪に異変を感じたら、ものを掴む、握るなどの爪の働きが鈍ってしまいます。

早めに爪のプロにご相談くださいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、大塚裕司の爪の見立てで40代・女性の足の爪を詳しく見てきました。

大塚裕司の爪の原因分析からネイルケアの提案をまとめると、次のようになります。

①現状の爪の状態

  • 波打った爪のアーチ
  • 爪まわりの乾燥

②爪の見立て(原因分析)

  • 爪下出血の痕
  • 爪の根元に異物あり
  • 異物が爪の成長を阻害

③爪のケア方法の提案

  • ネイルトレーナーのの甘皮ケア
  • 段階的にケアをして様子を見る

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爪の保湿でスポーツに適した爪に育てよう!

爪は保湿することで、強い爪圧に耐えられるスポーツに適した爪が育ちます。

それだけでなく、爪自体にうるおいがあると爪の柔軟性が保たれるので、衝撃がかかっても爪がしなってくれて割れにくくい爪になります。

毎日寝る前に1回からでも爪の保湿をルーティーンにして、理想のプレーを叶えよう!

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アスリートネイルトレーナーが爪のお悩みをカウンセリングします

今回は写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析して、40代・女性の足の爪のネイルケアを紹介しました。

スポーツや健康視点で爪の機能性を発揮させることを考えると、おしゃれのネイルのように、ツヤツヤでキレイにしない理由が、ここにあります。

スポーツや健康面で「自分の爪の場合はどのようにしたらいいのか?」と爪でお悩みの方は、ぜひ下のボタンからご相談ください。

今回は写真から分かる情報でのネイルケアの方法でしたが、実際にアスリートネイルトレーナーがあなたの爪を見て、触って、丁寧にカウンセリングし、よりあなたに合った爪のお手入れをアドバイスさせていただきます。


今回紹介した爪を事例に、爪の専門家の別のネイルトレーナーが見立てた記事もあわせてよく読まれています。

爪の見立てFile.49〜51「40代・女性」

この事例の足の爪について、3人のネイルトレーナーがそれぞれの立場から考察しています。爪の見方を多角的に学んで、爪の見立ての精度を上げ、カウンセリングに活かしましょう。


監修者・執筆者

大塚裕司
大塚裕司株式会社tsumeplus 代表取締役
マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。

・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー

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