ランニング|外反母趾と足の前ズレ!靴選びの落とし穴とは?|爪の見立てFile.11

外反母趾と足の前ズレ。靴選びの落とし穴とは

写真から「なぜ、その爪の状態になったのか?」をスポーツ、健康、爪の機能の視点から考察して原因を分析し、カウンセリングと施術に活かす爪の見立て。

爪を観察すると、体に起きてる状況と変化が分かります。

同じ爪のトラブルを繰り返さない予防の観点からも、原因を考えることはとても大切です。

爪の見立て事例|40代・女性・ランナー

今回は、40代・女性のランナーの足爪を、アスリートネイルトレーナー 大塚裕司の見立てで紹介します。

ネイルケア施術前の写真

爪を観察すると、体に起きてる状況と変化が分かります。

右足の親指の爪が、下の写真のような状態になっています。

40代・女性のランナーの施術前の爪の写真

①現状の爪の状態

  • 巻き爪
  • 外反母趾
  • 爪の大きさの違い

②爪の見立て(原因分析)

  • 指の付け根で蹴る走り方
  • すり足の接地
  • サイズや靴紐結びの誤り

③爪のケア方法の提案

  • ランニングフォームの確認
  • 足の計測とシューズの見直し
  • 改善段階に応じたシューズ選び

大塚裕司が爪の見立てを詳しく解説します

「現状」で書いた通り、爪と指に気になるところがたくさんあります。

ランナーさんなので見立てにあたり、中でも注目したいのは、2つ。

ひとつ目は、いつから外反母趾だったか?

ランニングを始める前なのか?後なのか?

2つ目は、走ってるとジャリッ!ジャリッ!っと靴を擦ってるような接地音がしてないか?です。

シューズ内の足ズレの程度を確認したいためですが、シューズのソールの前足部の減りを見ることでも確認できます。

おそらく左右からの圧と同等に、前からの圧も強いものと思われます。

理由は、人差し指以外の爪の形。

巻き爪の度合いに注目して見ると、各指の巻き爪は左右どちら側が強く巻いているか?

親指…左

人差し指…巻きなし

中指、薬指…右側

巻きが強い=シューズ内の当たりが強い可能性ありですが、中指がここまで巻くのは、

①指が使えていない

②シューズと中指が当たってる

の両方が考えられます。

②のポイントは中指の右側の巻きが強いこと。

足が前にズレて、写真に向かって斜め右手前からの圧迫があることで今の巻き爪になったと見立てられます。

同様に考えると、親指の左側に爪の剥離が起きていること、小指が内側に曲がり爪が隠れるほどの角質化が進むことも理解できますね。

人差し指は巻き爪ではありませんが、爪がお辞儀して爪先には二枚爪が見られます。正面からの圧迫を受けてのことでしょう。

この爪の状態から、重心が踵から親指と人差し指の間に向けてあると予測されます。

良くするためには、まずシューズと履き方の見直しをしましょう!指の体操もおすすめです。

また正常な足部とトラブルある足部では、足のサイズが変わります。

実はここを意識しないと落とし穴にハマります!

外反母趾が良くなってくると足囲や足高が変わってくるので、その分、足囲がブカブカになり靴内での足ズレが増す場合があります。

足のサイズは一定ではありません。

筋力が付いてきたり、足のアーチが良くなっていくに応じて、その時の足に合わせた再計測とシューズ選びをすると、良い経過が得られるのでおすすめします。

ネイルケア施術後の写真

ネイルケア施術後は、下の写真のようになりました。

ネイルケア施術前後の写真

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今回は「爪の見立て」の紹介なのでここまでですが、もっと詳しく知りたい方は、tsumeplusにお問合せくださいませ。

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爪の見立てFile.10〜12「40代・女性・ランナー」

ランニングで負担がかかるこの事例の足爪について、3人のネイルトレーナーがそれぞれの立場から考察しています。


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監修者・執筆者

大塚裕司
大塚裕司株式会社tsumeplus 代表取締役
マラソンで自身の膝トラブルの原因が爪にあることに気付き、爪に深い興味を抱く。
その後、3万の爪をケアしてきたネイルサロンオーナーを経て「爪と身体の関係」を研究。TOKYO2020オリンピックパラリンピック選手村でネイルケアを提供する。「爪と運動力学」を視点に独自の分析理論を持ち、国立大学と共同研究、元日本代表選手のサポート、メディアや講演等に出演し爪の重要性を啓発する。

・アスリートネイル協会 認定アドバイザー
・アスリートネイル協会 認定ネイルトレーナー
・爪切り指導士
・熱中症対策アドバイザー
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